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私が大切にしているのは 日本に古くから伝わる「用の美」という考え方です
器は 人の手に渡り 日々の暮らしの中で使われることで
その美しさを深めていくものだと感じています
欠けやひびを元の姿に戻しつつ
その器が過ごしてきた時間の一部として受け入れ
新たな景色へとつないでいく
金繕いは 器が持つ記憶や個性を生かしながら
再び暮らしへとつなぐ技法
日本の器をはじめ 海外のアンティークにも本漆で金繕いを施し
それぞれが持つ背景や佇まいを尊重しながら 一点一点丁寧に向き合っています
私にとって作品が完成するのは 修繕を終えたときではありません
誰かの日常や食卓で再び使われたとき 初めて完成するものだと考えています
それが つぐうるしの大切にしている「用の美」です
用の美

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